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もし査読を依頼されたら? 査読者の心得 Top10

学会・研究

査読

査読は、学術雑誌(ジャーナル)に出版される研究論文の品質を確保するために欠かせません。そのためには、原稿および学術雑誌の品質を確保することが出版工程に組み込まれていることが不可欠です。出版に先立ち、原稿の査読を行い、その原稿が掲載に値するか(アクセプト)、あるいは修正が必要なのかにつき、具体的な提言を行います。時には、掲載に値しないとしてリジェクトすることもあります。査読者を任されたとき、レベルの高い査読を行うため10の心得を以下に示しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

査読を引き受ける前に確認すべきこと

  • 査読を行う前に、その論文の題材について十分な知識を有していますか
  • 指定された期日までに査読を完了させられますか
  • 査読対象の論文に、自分自身の研究に影響するような利益相反はありませんか
  • 研究結果は専門的根拠に基づいており、かつ主張されている点には十分なデータの裏づけがなされていますか

 

査読においてすべきこと

  • 分かりやすい言葉で建設的なフィードバックを
  • 著者が対応しやすいように、意見は順序だてて
  • 改善点だけでなく優れた点も挙げて、バランスのよい査読コメントを書きましょう
  • 論文の要約を読み、研究への全体的なコメントを作成することから始めましょう
  • 弱い部分や改善点はリスト化し、論文中とリストに対応する番号をふりましょう
  • 実験の不備や不審なデータなど、科学的に不確かな点があると思われた場合には、学術雑誌編集者にその旨を知らせます

*本記事はエナゴ学術英語アカデミーの記事に多少の改変を加えたものです

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