学会発表スライドの作り方|Lab’in New(ライフサイエンスメディア)
学会で登壇する際の定番ソフトといえば、PowerPoint。以前、
「ポスター作成術」についての記事をご紹介しましたが、今回は学会登壇者となった学生さんに必要な「プレゼン資料作成術」についてご紹介します。
発表用スライドを作る際、ちょっとしたポイントを押さえることで、資料作成の時間は格段に短縮され、資料の質も上がります。結果として発表の質が向上し、研究内容をより良く伝えることができるでしょう。
今回は、パワポ作成に慣れているという学生さんでも陥りがちな落とし穴を中心にまとめてみました。これを読めば、あなたの発表の評価はうなぎ登り?
学会発表資料を作る前に知りたい「プレゼン資料作成術」
「スライドマスター」機能で、レイアウトのタイムロスを削減
全てのスライドに共通した書式を一括して変更できるのが「スライドマスター」です。スライドマスター機能を使えばスライド作成の作業効率が格段にアップします。
スライドマスターで行える便利な機能には下記のようなものがあります。
・全スライドのタイトルまたは本文について、文字サイズ・色・書式などを一括変更できる
・統一したデザイン(大学や研究室のロゴなど)を挿入できる
・全ページにスライド番号を割り振ることができる
ここで紹介した機能はほんの一例です。他にももっと便利な機能がありますので、ご自身で確認してみてください。
「最小文字サイズ」を意識しよう
人によって感覚は異なりますが、一般にスライドにおいて読みやすい下限は「18pt」と言われています。研究内容を詰め込めんだ結果、文字が小さくなりすぎるのはありがちなミス。かえって理解しづらいスライドになってしまいますので、文字数は少な目、文字は大きめで、内容はポイントのみを簡潔に作成しましょう。詳細を伝えたい場合、口頭で補うのが最も効果的です。
入れておくだけで究極に時短になる「アドイン」
スライドマスターを活用した時短術をさらに上回る時短術が、アドインの活用です。作成したスライドを先輩や教授にチェックしてもらった際に「ここにグラフを入れて」、「デザインがいまいちだから変えて」など急な加筆・修正指示が入るかもしれません。
そんな時にアドインを活用すれば、好きなデザインテンプレートを選んですぐにスライドを作成できたり、デザイン性の高いグラフを一発で作成できたりします。
アドインの追加方法については、下記ページなどで解説されています。
参考記事