せっかく研究論文を書いても、読者の興味を引くことができなければ最後まで読んでもらうことはできません。そのためにはどうすればよいのか。読者が論文を読む時、読者の心を捉え、内容にのめり込んでもらうために鍵となる要素が幾つかあります。ここでは、読者に興味を持ってもらうための10項目を紹介します。

魅力的な研究論文を書くために留意する10項目

• タイトル（Title）は短く、人を引き付けるものにする
• 要約／アブストラクト（Abstract）に主な研究成果を簡潔に示し、読者に全体を読みたいと思わせる
• 前書き／イントロダクション（Introduction）には、研究のアプローチ方法や研究内容の新規性、研究がもたらす影響などを強調して記す
• 実験が簡単に再現できるようにするため、方法（Materials & Methods）には研究デザイン、題材、実験方法などを正確に記す
• 提示したいデータが多数ある場合には、結果（Results）に正確かつ読者の目を引くようなグラフ／表／図・画を入れ込むようにする
• 考察／討論（Discussion）は、研究成果の有益な点、限界、さらに将来の可能性などに重点を置き、詳細を記す
• 自分の研究を自分の言葉で記し、剽窃・盗用はしない
• 言語、文法、句読法などに関する間違いを見逃さないように原稿の校正を行う
• 分かりやすい用語を使い、誤解や混乱されることを防ぐ
• 結論（Conclusion）では、結論を導いた推論に基づくモデルまたはメカニズムを説明する

*本記事はエナゴ学術英語アカデミーの記事に多少の改変を加えたものです