連載 西村尚子の生命科学探訪⑨
ゲノム編集で、拒絶反応が起きにくいiPS細胞を作る
「iPS細胞から分化させた細胞を使う再生医療」の臨床研究が、昨年来、一気に加速しています。たとえば、心筋細胞を重症虚血性心筋症に(大阪大学)、ドーパミン神経前駆細胞をパーキンソン病に(京都大学)、神経…
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「iPS細胞から分化させた細胞を使う再生医療」の臨床研究が、昨年来、一気に加速しています。たとえば、心筋細胞を重症虚血性心筋症に(大阪大学)、ドーパミン神経前駆細胞をパーキンソン病に(京都大学)、神経…
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前回に続き、アルツハイマー病に関する話題です。日本ではあまり取り上げられませんでしたが、昨年12月に「異常なアミロイドβ(Aβ)に伝播性がある」との報告がなされました。研究を率いたロンドン大学ユニバー…
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増加の一途をたどる認知症の約7割を占める、アルツハイマー病。10年後には患者がさらに35%以上増えると推定され、40〜50代での発症例も少なくないことから、深刻な社会問題となっています。治療薬(ドネペ…
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競泳界のホープとされる池江璃花子選手が、自身の白血病について公表し、日本のみならず世界中に大きな衝撃を与えています。「18歳という若さでなぜ?」との声が上がっていますが、白血病には、急性リンパ性白血病…
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今回は、DNAやRNAを切断することなく「特定の一つの塩基」を書き換える「一塩基編集」についてご紹介します。前回述べたCRISPR /Cas9によるゲノム編集は、DNA二重鎖の切断を伴います。これを「…
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昨年11月、中国の研究者が「受精卵にゲノム編集を施し、双子を誕生させた」と主張したことで、誰もが知るところとなった「ゲノム編集」という専門用語。この研究者は、「父親がHIV陽性だったことから、HIVが…
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生物の遺伝情報は、アデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)という4種類の塩基から構成されています。4種の塩基を文字にたとえるなら、遺伝子は4種の文字で書かれた百科事典のようなもの。…
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「今年は暖冬傾向」と発表されたと思ったら、12月に入ってグッと冷え込む日もあり、体調管理が難しいですね。12月2日時点で、15道府県がインフルエンザ流行期に入り(第48週の速報値)、全国規模への流行拡…
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日本時間の12月11日、スウェーデンのストックホルムでノーベル医学生理学賞の授賞式が執り行われました。報道されているように、本庶博士は、がん細胞を攻撃する免疫細胞にブレーキをかけるタンパク質「PD-1…