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豊さと喜びと…「命を守る食堂」

コロナ禍で話題となっている無味無臭の感覚障害。嫌な臭いだけ鈍感になれるのなら良いけれど、危険を知らせる臭いや、リラックス効果のある香りが感じ取れなくなると、流石に困ります。味覚にしても味が分からなくなる事で、口に入れたものがゴムの様に感じられるなど、およそ食べ物として解釈できなくなってしまうようで…それも、人によっては何カ月が過ぎても尚、改善が見られないケースも出ているとか・・・

以前、ガイアの夜明けで「命を守る食堂」等について取り上げられていましたが、「食物アレルギー」が原因で命の危険にさらされている人たちがいることを御存知でしょうか。食品メーカーやレストラン側もアレルギー表示を進めていますが、誤って食べたり、提供されたりと…事故が多発しているそうです。「アレルギーの家族がいると入店を断られることが多い。みんなで食事を楽しみたいだけなのに…」…そんな風に、多品目の食物アレルギーの子どもを抱える母親は嘆いていました。実は食物アレルギーは子どもだけの問題ではなく、成人後に発症するケースも多いのだそうです。

東京・元麻布にある「エピキュール」は、食物アレルギーや糖尿病などで食事制限がある人々のために料理を提供しているレストランです。シェフの藤春幸治さんの信念は、アレルギーの子どもや糖質制限のお父さんだけが別メニューというのではなく、家族みんなが「同じ」もの、しかも「おいしい」ものを食べられるようにすること。少量の食材でも間違えれば命の危険があるため、膨大な文献を読み込み、専門医に情報を聞きまわる。客の症状に合わせてそれぞれカスタマイズするため、一日数組が限界だそうです。「怖がって誰もやらないから、僕が静かな水面に石を投げ込んでいるんです」。

そんな藤春さん、「食物アレルギーを抱える人が気軽に甘いものを楽しめるように」と、特別な商品開発にも乗り出していました。卵アレルギーを持つ子が、オムライスを食べたいという願いを持ち、それを叶えようと作られた渾身のオムライス。嬉しそうに食べていました。

今、コロナ禍で、こうした特殊なレストランに限らず、お客に美味しい食事を提供しようと頑張って来られた多くの人達が苦境に立たされています。お祝い事であったり、区切りとしてのお別れ会だったりなど、忘れられなくなるはずの場面が消え去ってしまっています。そうした提供者を守るための支援を、もっともっと国にはお願いしたいところです。

当たり前のように食べるという行為を、自宅であったり外食であったりと経験してきましたが、改めて美味しく食べられる事、美味しく食べさせてくれる飲食店に感謝しつつ、コロナが早く驚異でなくなる事を願うばかりです。

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