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耳の聞こえない主人公の映画『ケイコ 目を澄ませて』

『ケイコ 目を澄ませて』は2022年12月16日公開の日本映画で、2013年までに4戦を戦った耳が聞こえない元プロボクサー・小笠原恵子さんの自伝『負けないで!』を原案とするもの。主演は最近見る機会の多くなった笑顔の素敵な岸井ゆきのさん。

映画は静かに始まっていきます・・・

主人公の小河ケイコは、生まれつきの聴覚障がいで、両耳とも聞こえません。再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムはそんな彼女を受け入れ、日々鍛錬を重ねたケイコはプロ試験に合格。デビュー戦を勝利で飾り、第2戦を間近に控えていました。

ケイコは毎朝暗いうちに起き、10kmのロードワークをこなします。昼間はホテルの清掃の仕事をし、その後、ジムに出かけていきます。母は「いつまで続けるつもりなの?プロになれたことでもう十分すごいよ」とケイコがボクシングを続ける事に前向きではありません。

ある日、会長のもとに、スポーツ紙の記者がケイコについて取材にやってきました。「小河さんは才能がありますか?」と問う記者に会長は「才能はないなぁ。体も小さいし。でも彼女は人間としての性根がいいんですよ」と応えます。

ケイコはボクシングに対して迷いが生じていました。「一度、お休みしたいです」と書きとめた会長宛ての手紙をジムのポストに入れようとしますが、結局できません。そんな折、会長の健康を理由にジムが閉鎖されることが発表されました。

ケイコはジムで次の試合のための練習に励んでいましたが、会長が倒れたという報せが入ります。命に別状はありませんでしたが、脳に腫瘍があり容態は芳しくありません。いつかこんな日が来るのではないかと思っていたと妻は語ります。

ある日妻が病室に着くと、既にケイコが見舞いに来ていました。妻はケイコがノートにミットの絵を描いているのを見て、ノートを見せて欲しいと頼みます。それはケイコが毎日丹念に書きつけているボクシングの練習記録の日誌でした。

ついに試合の日がやってきました。会長はその試合を妻と共に、配信で見ていました。また、ケイコの母もハナと一緒に部屋で試合を観戦していました。

試合中、相手に足を踏まれて倒れたのをダウンに取られて、ケイコは足を踏み鳴らして激しく抗議しますが分かってもらえず認められません。このことでリズムが狂ったケイコは、相手のパンチをもろに受けダウン。立ち上がることが出来ず敗れてしまいます・・・

耳の聞こえない人にとって、マスク着用が当たり前のコロナ下では、口の動きから話の中身を知る事が出来ず、どれほど苦労したか・・・。映画を通して色々な事を知る事が出来た気がします。自分にも昔、耳の不自由な知り合いがいて、手話を勉強したころを思い出します。色々な事を思いながら、しっかり見て欲しい映画でした。

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