暗号の歴史…世界最強の暗号エニグマへ
このブログをお読み頂いているということは、初回のブログを読まれて、尚且つ、パスワードの解読に成功しているということですよね。・・・と思いたかったのですが、どうも設定が旨くいっていないようです。・・・答えは、保留にしておきます。
初回の問題は、よく使われるものなのでご存知の方も多かったものと思います。落とし穴は、スペルが書かれていることで、それを一つの単語と思い込んでしまうところにありますよね。仕組みを考え気づいていくためには、既成概念から離れなくてはならない。そこが、なかなか超えられないハードルなんですよね。
暗号の起源は古く、数千年の歴史を持っています。紀元前19世紀ごろの古代エジプトの石碑に描かれているヒエログリフ(象形文字)が現存する最古の暗号文なのだそうですよ。そんな話知っていましたか?文章中に標準以外のヒエログリフを用いたものがあって、一般のヒエログリフしか知らない者から書いてある内容を隠すのに役立っていたと考えられ、最古の?換字式暗号の一つなんだそうです。
紀元前5世紀にはスパルタでスキュタレー暗号というものが登場しています。これは、棒(スキュタレー)と革紐とを使った暗号方式で、革紐上には一見ランダムに見える文字列が描かれていますが、この革紐をスキュタレーに巻きつけると、ある行に平文が現われるというもの。
紀元前2世紀にはポリュビオス暗号。ポリュビオス暗号は、5×5=25のマス目にアルファベットを記入し、各アルファベットにそのアルファベットが入っているマス目の行番号と列番号とを対応させる換字式暗号。
紀元前1世紀に登場したシーザー暗号は、ユリウス・カエサルが用いたとされ暗号の歴史の中でも、なかなか有名なもの。シーザー暗号は元のアルファベットから文字をある数だけ後にずらして作成する暗号方式で、この数が鍵となっています。
ところが、換字式暗号は、9世紀頃にはアラビア人によって、頻度分析という手法が発見されたことによって看破されてしまいます。ヨーロッパではその方面の研究は発達せず、長らく単一換字式暗号が安全な暗号として使用されていたとか…。
15世紀になるとルネサンスの影響も受け、急速に発達し、出遅れていたヨーロッパでも頻度分析の手法が確立されます。
戦時下においては軍事技術の一つとして発達し、その歴史の大部分は古典暗号に関するものでしたが、1900年代になって、エニグマ暗号機のような複雑な仕組みを持った電気機械式の暗号が発明され、ついで電子式機械によるより複雑な暗号機が導入されていきます。
以前、もう一つのブログ『ティーブレイク』で2016年3月15日に書いた【世界最強の暗号エニグマを解き明かした男】http://www.aeplan.co.jp/blog/detail/322
でも、ご紹介させて頂いておりますが、映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』をご覧になられたことはありますか?
この映画は第2次世界大戦時、ドイツの世界最強のと言われる【エニグマ】を解き明かした天才数学者アラン・チューリングの波乱の人生を描いた伝記ドラマです。今回の暗号の歴史に興味を持たれた方、是非お勧めの映画ですよ!!
※パスワードの保護を解除しました。前回出題の暗号問題回答は、次のブログに掲載しています。