意味不明な、謎の【顔出しパネル】が話題に・・・
【顔ハメ…】とも言われるパネル(看板)は、本来、キャラクターが描かれた板の顔の部分がくり抜かれたもので、撮影される人物が板の後ろ側に立ち、くり抜かれた穴から顔を出してその様子を撮影するもの。要するに、別のキャラクターになる為の【顔出しパネル】。
人の肖像写真を撮るときに、撮影される人が、こっけいな体の絵を描いた板を両手であごの下に掲げ、顔と絵を組み合わせて撮影するという「コミック・フォアグラウンド」の特許が、1874年にカシアス・マーセラス・クーリッジという風刺画家によって取られていますが、これ以前からも存在していたようで、特許を取ったことから、このクーリッジさんが顔ハメ看板の発明者と言われるようになったようです。
日本では、記念写真用のアイテムとしてもっぱら観光地やレジャー施設に置かれていますが、イベント会場などに設置される例もあります。設置場所が城であれば武将など、描かれているキャラクターはその場所に関わるものが多いものです。小説『金色夜叉』の舞台となった熱海に設置された「貫一・お宮」看板が国内で最初という説があるものの、その時期も含めて定かではないとのこと。
かつては各地の観光地で地元の看板屋が作成していたと言いますが、近年では印刷技術が進んだため手描きのものは減少しているそうです。なお、古い顔ハメには「フジカラー」のロゴが入ったものが見られることから、富士写真フイルムが「写ルンです」の販促用に製作したという説もあるそうですが、これは同社によって否定されているんだとか。
そんな【顔出しパネル】が、妙な形で話題になっている事、皆さんご存知ですか? 6月25日のこんな記事です…。
『観光地などで定番となっている、いわゆる「顔出しパネル」。人物などのイラストの顔部分だけ穴がくり抜かれていて、そこから顔を出して写真を撮って楽しむ例のアレだ。ところがこれは一体どういうことでしょう。ある学会の会場に設置された顔出しパネルが、顔でもなんでもない「ただの文字」の一部に穴があいているという代物で、「顔出しする必要が感じられない」と話題になっている。』
ある学会とは6月24~26日の期間で開催されていた「第19回日本蛋白質科学会年会/第71回日本細胞生物学会大会合同年次大会」。会場は神戸・ポートアイランドにある神戸国際会議場と神戸国際展示場。噂の【顔出しパネル】は、会場入口にあって、確かに「蛋白質」「細胞生物」と大書された謎のパネルとして置かれていました。
『妙な穴があいているのを別にすれば、ものすごく立派な字で、隣には「#蛋白質科学会」「#細胞生物学会」とハッシュタグをつけてTwitterやInstagramに投稿するよう呼びかけるパネルもある。』
何を隠そう、この大会、私の会社が運営・展示・広告等をお手伝いさせて頂いた大会でもあり、Twitterの反応はかなりのものでした。そして、この【顔出しパネル】・・・その反響が凄かったのか、28日にも記事に取りあげられ・・・
『今度はIKEA神戸1階のビストロの一角に、何やら様子のおかしい顔出しパネルが設置されているのに気がついた。「#イケアベジドッグ」というハッシュタグが添えられたホットドッグらしき食べ物の写真パネル。上部に大きめの穴がひとつと、小さめの穴がふたつあけられているが、明らかに「顔」とは関係のない部分である(そもそもホットドッグに顔はない)。折しも先日、ある学会の会場に飾られていた顔出しパネル(ただ漢字が書かれているだけ)が「顔出しの必要が感じられない」と話題になったばかり。なんなの?令和はこういうのが流行ってるの?』
まぁ、ようするにキャラクターにならなくても面白ければ良いといった所でしょうか。文字の一部や料理の一部、無限に種はありそうですよね。それにしても、こんな面白い看板のある学会、覗いてみたくなりませんか?
さてさて前回ブログの回答ですが、上杉謙信の暗号「字変四八の奥義」の換字表に当てはめていくと、【参七参五】→【なつ】→【夏】となりますから、答えは【summer】。ヒントから注目すべきところは、壱壱が「い」で七六が「ん」という所だったでしょうかね。
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