恐ろしい新型コロナウイルス後遺症 2
新型コロナは無症状でも心臓にダメージをもたらしてしまう・・・そんな研究結果が、つい先日報道されていました。若い人は大丈夫とか、無症状だから問題ないなんて言っていられないショッキングな研究結果です。
そんな研究論文を発表したのは、ドイツの研究グループ。新型コロナ感染による心臓への影響を調べるため、感染から回復した男女100人の心臓のMRI画像を分析。67人は自宅で回復、残り33人は入院治療を要した元コロナ患者です。感染の有無を調べた検査から64~92日経った後、ランダムに選ばれて検査されたのです。
論文によると、100人のうち78人の心臓に何らかの異常が発覚。また、60人の心筋に進行中の炎症が認められたというのです。こうした症状は、感染前の体の状態や重症度、症状の経過とは無関係だったというのですから困った調査結果です。
一番問題なのは、100人のうち18人が無症状者だったこと。無症状のうちに感染して抗体持てたら良いね・・・なんて言っていられない話なのです。無症状であっても、心臓に炎症などのダメージを負っていく可能性があるということは、知らないうちに心筋が破壊され、普段の生活がおくれなくなっていく可能性があるという事なのです。
心筋炎は風邪やインフルエンザなど、多くのウイルス感染でも確認されているらしく、ウイルスが心臓にダメージを与えること自体は、あまり不思議ではないそうですが、心臓に異常を生じた人の割合が極めて高いのは、ちょっと違うようです。
論文では、ダメージが心筋細胞の周りにある『間質』、いわば皮下組織に及んでいると指摘しており、仮に新型コロナ感染による症状が落ち着いても、破壊された心筋は簡単には修復できないようなので、苦しみが長期になってしまう可能性が高いようなのです・・・。
こんな心臓に与える脅威が確認されてくると、“治った”後も診察をし続けなければならないということです。更に、心臓に確認された異常のうち、左心室の不全につながって、後から重篤化しそうな所見もあるとのことで、未知なる新型コロナウィルスが、如何に困ったウィルスであるのかがよく分かります。
死亡したコロナ患者の心臓組織を調べた別の研究では、6割の検体の心筋にウイルス感染の形跡が認められたそうです。サイトカインストームが原因と思われていた危険性以外にも、まだまだ未知なる脅威が潜んでいそうです。
経済活動優先で推し進められていくと、何故かマスクもしないで平気で飲食店で会話しているカップルや、社内でもマスクもしないで会話している人たちが見られます。Socialdistanceさえ取ってあれば、屋外でまでマスクを着用する必要はありませんが、気を緩めてはまずいですよね・・・