実話が基の2つの映画
今回は実話を基にして作られた映画を2本紹介したいと思います。
【天国からのエール】は、沖縄県本部町にある無料の音楽スタジオ「あじさい音楽村」の設立に尽力し、2009年、がんで逝去した仲宗根陽氏の実話を基にして作られた映画です。
キャッチコピーは「『本気で叱ってくれた。本気で愛してくれた』。沖縄の小さな弁当屋で生まれた、奇跡の実話」。
沖縄で小さな弁当屋を営む大城陽(阿部寛)は、彼の店に弁当を買いに来る高校生たちが、バンドの練習をする場所がないことを知り、店のガレージをスタジオにすることを思いつきます。陽は「挨拶をすること。赤点を取らないこと。人の痛みが分かる人間になること」この3つを条件に無償で場所を提供していきます。背景には忘れられない自分の思いがそこにありました。心ある陽を、高校生たちは慕っていくのですが…。。以下…ネタバレになってしまうので続きは本編にて。こちらの主演は阿部寛さん。阿部寛は実在の人物の役作りのため、沖縄方言の練習や本人の衣服を借りたり、後半の演技の為に3日で7kgの減量を行うなどもされたとか・・・。
もう一つは姉妹サイトでもご紹介させて頂いた、戦前のカナダ・バンクーバーに実在した日系人野球チームの物語を映画にした【バンクーバーの朝日】。音楽スタジオ「あじさい音楽村」の設立に関わる実話を基にして作られた【天国からのエール】という映画です。
【バンクーバーの朝日】はカナダの日本人野球チームが偏見と差別を乗り越えていく物語。
1900年代初頭、日本は不景気で、多くの日本人が新天地を夢見てカナダへ渡っていきました。しかし、現実は、過酷な肉体労働や貧困、云われのない差別…という厳しさ。そんな中、日本人街に野球チーム「バンクーバー朝日」が生まれます。体格で上回る白人チーム相手に負け続け、万年リーグ最下位であしたが、彼らのプレイは日本人街の希望の光となっていきます。ある年、キャプテンに就いたレジー笠原(妻夫木聡)は、敵の三塁手が大柄で動きが鈍そうなことからセーフティバントを思い立ち、さらに盗塁を組合せて念願の得点を取ることに成功します。これをきっかけに、バントと盗塁を多用するプレースタイルを思いついたのです。その大胆な戦法は「頭脳野球」「サムライ野球」と呼ばれ、同時にフェアプレーの精神でひたむきに戦い抜く彼らの姿は、日系移民たちに勇気や希望をもたらし白人社会からも賞賛と人気を勝ち取っていき、シーズン最終戦に優勝を賭けた大一番を戦うまでになっていきます。
チーム朝日の活躍は、日系移民とカナダ人との垣根を下げるのに寄与したかと思いましたが、泥沼化した日中戦争(支那事変)の打開を図るため、1941年12月、日本軍が真珠湾攻撃を行い太平洋戦争(大東亜戦争)が勃発すると、一転して日系移民は敵性国民として強制収容されることになってしまいます。彼らが収容所から出たのは終戦後5年後、さらに朝日と言う野球チームの名誉が回復されるには60年の歳月が掛かることとなってしまうのです…。以下…ネタバレになってしまうので続きは本編にて。KAT-TUNの亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮など、実際に野球経験のある俳優を起用しているので、それなりに楽しめるものにもなっているかと。
なんかいやのニュースが多い中、こんな映画でも見て、変な方向に流されないよう、方向修正するのにでも役立ててみては如何でしょうか
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