大坂なおみさん、メンタルもテクニックもトップレベルに!!
2年前の2016年9月1日、『期待の大坂なおみ選手』というタイトルで、AE企画のブログで書かせて頂きましたが、その中身通り、大坂選手が錦織選手よりも早くグランドスラムのタイトルを取ることになりました。
大坂なおみ選手は、大阪府大阪市出身の女子プロテニス選手。全米オープン優勝を得た事で、いよいよ世界ランキングは7位までに至りました。
今年の3月、テニスツアーカテゴリーで4大大会に次ぐプレミア・マンダトリートーナメントのインディアンウェルズのBNPパリバ・オープンで1回戦・元世界1位マリア・シャラポワに6-4 6-4で勝利。準々決勝で世界ランク5位のカロリナ・プリスコバに6-2 6-3で勝利、準決勝で現世界ランク1位のシモナ・ハレプに6-3 6-0で勝利と、大金星を立て続けに奪取して、決勝でもダリア・カサキナに6-3 6-2で勝利しWTAツアー初優勝。勿論、シングルスでのプレミア・マンダトリー大会優勝は日本人女子初となりました。
そんな大坂選手は、その後も試合をこなすに従って着実に成長を遂げ、ついに今回のグランドスラム全米オープンでの優勝までたどり着いたのです。今や、大坂選手と言えば飾らないユニークなコメントで語録集まで報じられるほど、場外でも人気となっていますが、この全米オープンでの試合内容は本当に素晴らしいものでした。
決勝戦は、今年の3月20日から行われたマイアミ・オープンのシングルス1回戦で初対戦を果たしたセレナ・ウイリアムズ選手(アメリカ)。この時は出産後復帰して間もない時だったので、大坂選手が勝利を手にしていましたが、今回は全盛期に近い状態のセレナ選手。どうなることかと楽しみにしておりました。
試合開始から地元アメリカのセレナ選手への応援が物凄く、20歳の大坂選手には大変なプレッシャーとなっていましたが、これまでの大坂選手とは違って、動揺を表に出さず、坦々と本人曰く「ビジネス」をこなしていきます。
この日のセレナ選手はファーストサーブが決まらず、ストロークは大坂選手の方が上。結果、あっという間にブレイクを2度ものにして第1セットを6-2で奪取。ところが、誰も予想しなかったセレナ選手コーチによる試合中での「違法コーチング」が主審から指摘され、これまで私が見た事もないような、酷いグランドスラム決勝戦へとなっていってしまいました。
グランドスラムでは試合中のコーチによる指導が禁止されていますが、セレナ選手のコーチが両手を前後して、まるで「前後の動き」を示唆するかのような仕草を取ってしまい、その行為を主審が見逃さずに1ポイントのペナルティを科します。プライドを傷つけられたセレナ選手は、そんな卑怯な事はしないと激怒し、それまでの試合展開からのイライラも重なって、その後自らのラケットをコートに叩きつけて壊し、あげくの果てには主審への暴言を吐いてしまって、1ゲームをペナルティで失ってしまいます。
会場は主審へのブーイングだけでなく、まだ20歳の大坂選手のプレーにまでブーイングを始めるなど、とても神聖なグランドスラムの決勝戦とは思えない展開になってしまって、大坂選手の心の内を思えば、どれほど辛かった事か…。それでも、大坂選手は自分のプロとしての試合をまっとうし、見事に優勝を手にしました。トラブルがなくても、恐らく優勝を奪取できていたとは思いますが、セレナ選手が気持ちをコントロールできなかったことで、スッキリしない結果となってしまいました。
正直、セレナ選手のコーチは確かにコーチングをしていたと思いますが、セレナ選手がその指導を求めたり受けいれたりしたとは思っていません。誰もがそれは分かっていたと思えるだけに、セレナ選手があそこまで試合をダメにしてしまったことは、とても残念です。
試合後に大坂選手を抱きしめたり、表彰式で大坂選手への配慮が見られたりしことは確かですが、私は美談として素直に受け止めることはできませんでした。正直、準決勝のキーズ戦の方が見ごたえがあったかもしれません。何はともあれ、大坂選手、優勝おめでとうございます。あんな状況下で、よく最後まで戦い抜きました。
優勝を手にして最強の座を手に入れた大坂選手。これからは大坂選手の黄金時代が続きそうです。
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