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全盲ろう者の実話映画『桜色の風が咲く』

『桜色の風が咲く』は、松本准平監督により2022年11月4日に公開された日本映画。主演は12年ぶりの映画主演となる小雪さん。青年期の福島智を田中偉登さんが演じています。

9歳で失明し、18歳で聴力を失いながらも世界初の盲ろう者の大学教授となり、2003年に雑誌「TIME」による「アジアの英雄」に選出され、現在は東京大学先端科学技術研究センター教授を務める福島智先生の幼少期から大学受験までを描くとともに、視力と聴力をともに失った息子の智のために母親の令子が智との会話から考案し、リアルタイムで言葉を伝える新たなコミュニケーション手段として広がっていく「指点字」誕生に至る物語が描かれています。

公式サイト   https://gaga.ne.jp/sakurairo/

見えない。聞こえない。・・・でも僕は“考える”ことができる――。
母と息子が見出していく希望に満ちた未来・・・。

教師の夫、三人の息子とともに関西の町で暮らす令子。末っ子の智は幼少時に視力を失いながらも、家族の愛に包まれて天真爛漫に育つ。やがて令子の心配をよそに東京の盲学校で高校生活を謳歌。だが18歳のときに聴力も失う・・・。暗闇と無音の宇宙空間に放り出されたような孤独にある息子に立ち上がるきっかけを与えたのは、令子が彼との日常から見出した、“指点字”という新たなコミュニケーションの“手段”だった。勇気をもって困難を乗り越えていく母子の行く手には、希望に満ちた未来が広がっていく・・・。

日本の盲ろう者(視覚と聴覚の重複障害者)はおよそ1万5千人。世界では1千万人以上と言われる人が暗闇と無音の世界で生活上の不便と戦っています。視覚障害者には声での会話が、聴覚障害者には手話や筆談などがありますが、盲ろう者ではコミュニケーションにさまざまな困難があり、いかにコミュニケーションをとるのかが、大きな課題です。そのコミュニケーションの手段の一つとして、「指点字」が用いられています。

その「指点字」とは、福島智さんの母・令子さんが、盲ろう者となった息子と言葉を交わしたい一心で、ふとしたことから考案した新しいコミュニケーション手段なのです。それはリアルタイムで息子の指に自分の指を重ね、点字を打つことで言葉を伝えることのできるコミュニケーション方法でした。福島智さんと令子さんの考案がきっかけとなり、指点字は多くの盲ろう者の方に希望を与えることとなりました。

見えること、聞こえること、話せること、あたり前のことが出来なかったら・・・私だったら、どうだろうかと考えてみると、福島智さんの成しどけてきたことが如何に凄いことか思いも寄らない程であることが分かっていきます。最初は視力、ある程度成長した段階で追い打ちをかけるように聴力までが・・・。何でと・・・と思ってしまいますが、それをも乗り越えていく主人公に勇気を与えて頂ける映画でした。

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