姉妹サイトの方で、アニメ映画【心が叫びたがってるんだ】について触れたので、ちょっと、映画繋がりで・・・。この映画「お喋り」を「封印」される少女が主人公となるアニメでしたが、その「話す」という事の難しさ…感じた事はありませんか？

以前、NHKで竹野内豊さんが主演となった【この声をきみに】というドラマがありましたが、御存知ですか？偏屈でさえない大学の数学講師という設定で主役を演じる竹野内豊さん。演じる数学講師の孝は話すことが苦手で、妻も愛想をつかして子供を連れて、家を出て行く始末。聞き手の気持ちを考えずに講義をしていたため受講者も殆どいない…。孝は学部長から勧められて「話し方教室（ビジネスマン向け）」を訪れるものの、講師の江崎京子と互いに言い争いとなり、険悪な雰囲気で教室を去る。後日、孝は町はずれにある小さな朗読教室で京子と再会することとなり、この朗読教室が孝の人生を変えていく…。

そんなドラマでしたが、竹野内豊さんの声が好きだったというのもありますが、もともと朗読って良いなって思っていたんですよね。朗読を通して声の出し方・思いの乗せ方を覚えていく主人公は、壊れかけていたもの、生き生きとした人生を再構築していくのです。

また、こんな映画もありました…。
2018年公開で【ちはやぶる】にも登場していた野村周平さん主役の【ビブリア古書堂の事件手帖】。主人公は、幼い頃、本好きの祖母の本棚をいじりひどく叱られてから、本を長時間読むことが出来ない体質になっていたという設定。ある年の8月のこと、母が1年前に他界した祖母の遺品『漱石全集』の1冊に、夏目漱石のサインがあるのを見つけ、サインが本物であるかどうかを調べるため本の値札に記されていたビブリア古書堂を訪れる・・・。

ストーリーは独特の演出で面白く観させて頂きましたが、今回は別として…物語の中で、読めなかった本が読めるようになっていく主人公…。
「話す」こと「読む」こと、そんな事に不自由を感じた事はありませんか？相手の気持ちを理解し、或いは推し量り、自分の気持ちや考えを伝えていく事。とても大切な事ですが、相手の反応を恐れて、それがなかなか出来ないで・・・。

洋画でも、こんな映画がありました・・・。
【鑑定士と顔のない依頼人】…主人公は美術鑑定士として成功を収めていましたが、女性と接するのが非常に苦手で、女性を目の前にすると気分が悪くなる為、隠し部屋に大量の女性の肖像画を飾り鑑賞するという奇妙な趣味がありました。ある日、そんな鑑定士のもとに、電話を通じて依頼が入ります。依頼内容は両親が死去したので、両親が収集していた美術品を競売にかけて欲しいというものでした。依頼人の邸宅には確かに様々な美術品が置いてありましたが、当の依頼人は姿を表しませんでした。何度か足を運ぶと依頼人のクレアは隠し部屋に引きこもっていることが分かるのですが、邸宅の管理人やクレア自身との会話を整理すると、クレアは広場恐怖症で長年引きこもっており、作家として生計を立てていると…。依頼人が姿を表さないという前代未聞の依頼でしたが、鑑定士は扉越しに接するうちに、クレアの容姿に興味を持ち、ある日クレアの容姿を盗み見、一目惚れをしてしまいます…。

謎めいた展開ではありましたが、この映画は、わりと早く落ちが読めてしまったのでストーリーには触れませんが、「人が苦手」という設定・・・ありますよね。ちょっとした出来事が、その人の記憶に黒い影を残し、その後の行動に影響を与えてしまうという事・・・。

いずれも、きっかけがないと、なかなか克服する事が難しいもので、そのきっかけを待っているだけでは、道が開けていきません。今は、様々なイベントや集まりがある事を、簡単にネットで知る事が出来るので、まずは検索し、自分から見出して機会を作っていきたいものです。

「話す」「聞く」「伝える」・・・そんな力を、しっかり身につけて、本来の自分を活かして生きていきたいですよね。

さて、最後にこんな映画・・・
木村拓哉さんと長澤まさみさんが主役を務めた【マスカレード・ホテル】。まあ主役の2人が、そもそもとても魅力ある役者さんだし、あの東野圭吾の長編ミステリー小説なので間違いありません。面白かったので、これまたストーリーについて触れるのは遠慮しておきますが、問題は明石家さんまさん。

映画を観終わってエンドクレジットを流し見していたら「明石家さんま（友情出演）」という文字が画面を通過・・・。えっ!?って、わりとしっかり映画を観ている自信があった私ですかから、気付かなかったのが悔しくなって、調べたんですよね・・・。「ホンマかいな?」って。この映画、まだ見ていない方は、どこで明石家さんまさんが登場するかを気にしながら観るのも、面白いかも知れませんよ。私も機会があれば、もう一度見直して観たいものです(笑)

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