リーダーとして望まれるもの…異民族の共生
国のリーダーに求めるものという問いに対して、”決断力”や”一般庶民の生活を分かって欲しい”という意見が寄せられ、”カッコつけない人が良い”や、”謝る時は謝れる人が良い”という意見もありました。
実は、日本は隠れ移民大国で、外国人移住者は世界4位とのこと。入管法の改正案も国会で審議され、今後、更に外国人が増えることは確実と思われます。しかし、外国人が増えると治安が悪化するのではという懸念もあります。
ベルギーのメヘレン市では街の大聖堂に「十字架のキリスト」が飾ってあります。この街を劇的に変えたというバルト・ソーメルス市長は移民難民と地元民を共生させたと評価され去年世界一の市長に選ばれたそうです。
1980年代メヘレン市はモロッコ系移民が急増し治安が悪化。ベルギー国内で最悪の街と言われましたが、現在はそんな様子は無くベルギー内で最も綺麗な街と言われるまでになりました。
バルト・ソーメルス市長は2001年37歳で市長に就任し、17年最悪と呼ばれる街を少しずつ変えていきました。まず「とにかく治安改善」と、現在メヘレン市には200か所にのぼる防犯カメラが設置され、それを警察が24時間チェックしているそうです。
更に「街をキレイに」という課題を取り上げ、メヘレン市では古びた建物は保全しつつ、再開発を進めました。汚い街が犯罪を生むとの考えから清掃を強化。植物を植えて住民が安心して歩ける街にしたのです。「移民難民とことんサポート」では、大きなことから小さなことまで移民などに対するサポートプログラムを市が行うのです。自転車の乗り方教室や移民の為の語学学校も作るなど、独自の取り組みも行っています。
メヘレン市の独自の取り組みとして注目されるのは、【バディ制度】です。移民と地元住民がペアになって交流する取組です。今ではお互いの家族が交流するまでになったという移民のバブラムさんは、この制度で法律やベルギーのことを知り、今ではネパール料理のお店を経営し、地元で人気店になっていました。
移民が孤立するのを防ぐために行ったこの制度は意外な効果を生んでいるとソーメルス市長は語っています。メヘレン市はシリア難民を180人受け入れましたが排斥の声はありませんでした。
世界のリーダーについて言いたいこととして、こんな事を話されていました『真のリーダーは希望を作るべき。』と。『一緒にできることは何か』ということを人々に問いかけ、『未来を示し、楽観的な姿勢で現実的な政策を取る。これこそが真のリーダーだ』と答えていました。
日本の場合も外国人受け入れ枠を拡大する議論が国会から始まつて中身のないまま、終わってしまいましたが、『政権の長期化で起こるのは独裁化されていく傾向…。絶対的権力は腐敗するのが常…。このことは肝に銘じて置かなければならない』という話がされていました。
「世界の偉大なリーダー1位に選ばれたのは学生たち」だったそうです。アメリカの銃乱射事件のあと、全米に向けて、"高校生たち"が訴えたことを取りあげていました。自分たち一人一人が当事者になる。これが一番大事だというのです。また、日本には、若いリーダーの誕生石を妨害する複数回当選で大臣になる流れがあるので、そうしたところから変えていく必要があるとも…
移民との交流を通して、受け入れに反対する人がいなくなったという【バディ制度】…素晴らしい取り組みでした。今回の話の中で取り上げられていた異なる民族のお話ですが、多局となるNHKのサイトにこんなものがあります。
『外国人”依存”ニッポン
野菜も魚も"消える"!? 外国人が支える日本
独自分析 あなたの街も多国籍』
https://www.nhk.or.jp/d-navi/izon/prologue.html
「都道府県別 外国人増加率ランキング」や「産業別 外国人"依存率" 20〜30代」「農業の外国人“依存率” 20〜30代」「漁業の外国人"依存率" 20〜30代」漁業では約2人に1人が外国人という県さえありました。こうした現実を見せられると、今後、益々「頼れるリーダー」「庶民の生活に寄り添えるリーダー」が求められる気がします。今のままで良いのでしょうか???
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