ネルソン・マンデラと映画「Invictus」
先日、あのクリント・イーストウッド監督の『Invictus』(邦題「インビクタス/負けざる者たち」)という映画を見ました。この映画、1993年にノーベル平和賞を受賞した第8代南アフリカ共和国大統領ネルソン・マンデラが主役の物語です。大統領を演じるモーガン・フリーマンの演技は、とても気持ちが入っていて素晴らしいものでした。
実は、ネルソン・マンデラの自伝『自由への長い道』が出版された際、記者の「映画化されるとしたら誰に演じてもらいたいか」との質問にマンデラはモーガン・フリーマンの名前を挙げたそうです。それをきっかけに、フリーマンは南アフリカのプロデューサーを通じてヨハネスブルグにあるマンデラの自宅を訪問し、映画化権を買ってイーストウッドに監督を依頼したのだそうです。
さて、余談は良しとして、この映画のタイトルでもある『Invictus』というマンデラが影響を受けたという詩。
マンデラが影響を受けた詩は、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーというイギリスの詩人が書いたものです。このウィリアムさんは、幼少期に骨結核にかかり、十代で片足を切断。この詩は不運にみまわれた我が身の魂の救済を求めて書いたものだそうです。どんな運命にも負けない不屈の精神を詠っていることから、獄中でこの詩を読んだマンデラが、自分を奮起させたというのです。
「invictus」は、ラテン語で「征服されない」「屈服しない」を意味するそうですが、この詩、気になるので、ご紹介したいと思います。(すみません。読みやすく和訳されたものになります。)
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私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
私はあらゆる神に感謝する
我が魂が征服されぬことを
無惨な状況においてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流しても
決して屈服はしない
激しい怒りと涙の彼方に
恐ろしい死が浮かび上がる
だが、長きにわたる脅しを受けてなお
私は何ひとつ恐れはしない
門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ
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【私が我が運命の支配者 私が我が魂の指揮官なのだ】
さてさて、話は変わりまして、前回のパスワードは・・・
『きれてかそよされ。されのうあげづあいて』
何じゃこれというこの文を、それぞれ50音順で1文字ずつずらしてもらうと
『くろときたらしろ。しろはえいごでいうと」
という文面になるので、前回のパスワードは「white」になります。
で、次回のパスワードですが、こんな感じで・・・
四つ目の怪物曰く・・・
『とほほ。この前の松前漬けは、良い味がして、その食べ方が悪いのか、胃と目がクルクル』
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