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【五行色体表】【五志】【陰陽五行説】【五情五欲の理】うーむ

先日、偉人たちの健康診断という番組の「西太后 悲しき悪女のアンチエイジング」の回を見ました。歴史上の偉人たちがどのような健康状態にあって、どの様に対策をしていたかを紐解いていくという一風変わった番組です。今回は、そんな中から大きく脱線してしまいますが、その中に登場してきた【五行色体表】と呼ばれる言葉から追いかけてみたいと思います。中国の伝統医学に基づいて、感情と体の関係を表したものという事ですが、五行色体表は中身の濃いもので、全てについて触れるのも、かえって中途半端になってしまうので、一部だけ表にしてみました。

番組で触れていたのはこの中の「五志」という 5つの感情。「怒」 「喜」 「思」「悲」 「恐」です。「五志」ではなくて「五情」という言い方もあるようで、表自体は分類が横軸、縦軸は密接な関係を表しているようです。五志について噛み砕いていくと・・・

●「怒」の感情は、イライラやストレスに関係する五臓の「肝」と結びついています。「怒」が強い状態は、「気」が上昇して「肝」の働きを高ぶらせる場合が多く、怒りっぽさや落ち着きのなさがあるほか、イライラしたり、生理痛や肩こりが重くなったりする傾向にあります。頭痛や眼精疲労も出るため、「肝」に働きかける食材でバランスを保ちつつ、運動や好きな趣味でストレスを発散するように心がけなさいと教えています。

●「喜」は、「気」を巡らせ、体を適度に緩ませる働きがあります。緊張しているときに「喜」の情が起こって笑えば、体の力がフッと抜けます。また、「喜」の情を安定的に上手く使うと、物事を楽しく前向きに受け止められ、楽しんで日々を過ごせます。五臓の「心」と関わるので、「喜」の情が行き過ぎて「心」が乱れると、物忘れが増えたり、不眠、不安、多夢、不整脈、動悸、息切れなどの症状が出たりします。「気」が下方に停滞し、むくみが出るのも「心」の弱りです。

●「思」。「五情」で考えると、体の重さは「考えすぎ」、つまり思念の巡らせすぎと考え、五臓では「脾」を弱らせます。思い悩む性格の方や、体にだるさや重みのある方は「思」の情が行き過ぎていると考え、消化不良のほかむくみや胃内停水があったり、体の水はけが悪かったりします。「水毒」症状や体の不調は薬膳でも補えますが、発汗を促す軽い運動やストレッチも良いようです。

●「悲」である、悲哀の感情が起きると、気持ちが落ち込むこともあり、度を超すと生きるための活力を失くすほか、五臓の「肺」を弱らせます。「肺」が弱ると咳が出て喉や肌が乾燥したり、湿潤機能が衰えたりするので便秘になると考えられます。一方で「悲」の情をうまく使えば、気が済むまで涙を流すことで悲しみや辛さを軽減できるといった、ストレス解消にもなります。現代では、ストレス解消のために定期的に泣くことを心がける人もいるようです。

●「恐」は、恐怖などの恐れの感情なので、支配されると活力を蓄えられず、五臓の「腎」を弱らせます。「腎」が弱ると驚きやすい反面ぼんやりしたり、発育に支障が出るとされるほか、毛が抜けて皮膚の色がくすんだり、骨粗しょう症になりやすく女性では月経量が減る場合もあるそうです。
5つの感情が健康とつながりを持っているという話、納得できる部分も多いですよね。

でも、ちょっと待ってください。ゲーム好きな貴方は、そんな事よりこの五行説の表の冒頭に登場している五行「木」「火」「土」「金」「水」の5つに気を引かれたのでは?? そう、魔法の属性だったり、キャラの属性だったり、RPGで世界のバランスを取っている要だったりする奴・・・。

五行思想は、戦国時代の陰陽家騶衍が創始しています。陰陽説は五行説と無関係に古くから存在したのに対し、五行説は陰陽説よりも後から出来たので、当初から陰陽説と一体で、陰陽五行説といわれていたようです。

「陰陽思想」は古代中国神話に登場する帝王「伏羲」が作り出したもので、全ての事象は、それだけが単独で存在するのではなく、「陰」と「陽」という相反する形(例えば明暗、天地、男女、善悪、吉凶など)で存在し、それぞれが消長をくりかえすという思想。皆さんは「陰陽師」という形で何となく受け止めているでしょうか。

一方、「五行思想」は夏の創始者「禹」が発案したものであり、万物は「木火土金水」という五つの要素によって成り立つとするもの。後に斉の陰陽家鄒衍により5つの惑星と、さらにその後様々な事象と結び付けられ、陰陽思想と五行説が統合されて観念的な陰陽五行思想として完成していったのだそうです。

でもって、またまた脱線していくのですが・・・調べていると【五情五欲の理】なる、忍術の話に行きついてしまって・・・

忍者は隙より入って諜報謀略を行うもの。どんな完備した組織、法律にも当然矛盾や隙はありますが、それが仮に完全であったとしても、その組織内の人間の働きには絶対に隙があるはず。そこで、忍者は人間の心理を研究し、五情、五欲の理という、人間操縦の基本的原理を発見し、確立したというお話です。

【五情の理】は、喜怒哀楽恐の五情をもって人の心を揺り動かし、致命的な虚点を作り出し、その虚点を突破口として敵を倒すことを目的としたもので、積極的な闘術。
【五欲の理】は、食・性・名・財・風流という、人間が本来有する五つの本能および本能的欲望をついて、その人に近付き、その心を強く捉えて人をおのれの意思のままに動かす事を主眼とする操術。忍者はこの二つの術を持って対人戦法の金科玉条としたというお話。恐るべし忍者・・・。

色々と話が飛んでしまいましたが、これが五段階成績表のオール5なら良いのですが、とりわけお盆休みが終わってしまった私なんぞは、秋なのに五月病といったとろでしょうか・・・

※パスワードの保護を解除しました。前回出題の暗号問題回答は、次のブログに掲載しています。

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