『種まく旅人 華蓮のかがやき』
日本の「食」を支える農業や漁業といった第一次産業を応援するためにスタートした映画『種まく旅人』シリーズ。
「お茶」をテーマとした1作目『種まく旅人〜みのりの茶〜』、「海苔」をテーマとした2作目『種まく旅人 くにうみの郷』、「桃」をテーマとした3作目『種まく旅人〜夢のつぎ木〜』、そして、今回ご紹介するのが2021/04/02公開の「蓮(ハス)」をテーマとした『種まく旅人 華蓮のかがやき』です。
農業や漁業などの第1次産業に従事する人々を描く「種まく旅人」シリーズ第4作となる今作は、石川県金沢市の伝統野菜・加賀れんこんを題材にしたヒューマンドラマです。
大阪で銀行マンとして働く山田良一のもとに、故郷・金沢でれんこん農家を営む母から、父が脳梗塞で倒れたとの電話が入ります。帰郷した良一は実家の畑を引き継ぐか売却するか選択を迫られるが、結婚を考えている恋人の存在もあり、なかなか決断できません。
そんな中、農林水産省の官僚・神野恵子がれんこん農家を視察するため金沢へやって来ます。シリーズ2作目「種まく旅人 くにうみの郷」に続き、栗山千明さんが神野恵子を演じ、良一役には「キッズ・リターン 再会の時」の平岡祐太さんが抜擢されました。
「加賀れんこん」を題材に、後継者不在に悩む農業の現実を見つめなおす重厚な内容に加え、農業で活躍する女性たち、通称「農業女子」を登場させ、心温まるヒューマンストーリーを完成させています。
毎回そうですが、欠かすことのできない第一次産業を疑似体験でき、その関わる人たちの苦悩や喜びを知る事が出来る貴重なシリーズです。機会があれば、是非ご覧頂きたい作品となっています。
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