「感謝」と「ありがとう」
つい先日、朝日新聞で目にしたこんな「詩」があります。
「感謝」
目が覚める
庭の紅葉が見える
昨日を思い出す
まだ生きているんだ
今日は昨日のつづき
だけでいいと思う
何かをする気はない
どこも痛くない
痒くもないのに感謝
いったい誰に?
神に?
世界に? 宇宙に?
分からないが
感謝の念だけは残る
私も随分と年を重ねてきたので、何か染み入るものも多く・・・
珍しく新聞で「詩」が目立つところに掲載されていたので
その作者について検索していたら、同人物のこんな「詩」に・・・
【ありがとう】
空 ありがとう
今日も私の上にいてくれて
曇っていても分かるよ
宇宙へと青くひろがっているのが
花 ありがとう
今日も咲いていてくれて
明日は散ってしまうかもしれない
でも匂いも色ももう私の一部
お母さん ありがとう
私を生んでくれて
口に出すのは照れくさいから
一度っきりしか言わないけれど
でも誰だろう 何だろう
私に私をくれたのは?
限りない世界に向かって私は呟く
私 ありがとう
なんとなく、そんな詩を追いかけていたら、その詩人【谷川俊太郎】さん、
11月13日に亡くなられたばかりだった事を知って、だから急に
目に入ってきたのかと・・・気づくの遅すぎですよね・・・
谷川俊太郎さんは詩人であるだけでなく、翻訳家、絵本作家、
脚本家 と様々な才能を持たれている方。その後、色々なテレビで
訃報がされていたので詳細は御存知かもしれませんが、ちょっと
調べてみただけでも手にされた受賞は数知れず・・・
主な受賞歴
第4回日本レコード大賞作詞賞(1962年)/日本翻訳文化賞(1975年)/読売文学賞(1983年)/現代詩花椿賞(1985年)/野間児童文芸賞(1988年)/小学館文学賞(1988年)/アメリカン・ブック・アワード(1989年)/丸山豊記念現代詩賞(1992年)/萩原朔太郎賞(1993年)/朝日賞(1996年)/日本文化デザイン大賞(2005年)/毎日芸術賞(2006年)/詩歌文学館賞(2008年)/鮎川信夫賞(2010年)/中坤国際詩歌賞(2011年)/三好達治賞(2016年)/国際交流基金賞(2019年)/ストルガ詩の夕べ金冠賞(2022年)
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