「いつ何が起こるかわからない」
先日、こんなある記事を読みました。Aさんが椅子に座ろうとした時に、後ろにいた友人がふざけてAさんの椅子を引きました。床にお尻から突き上げるように落ちた瞬間、背中と腰に異常な激痛が走ったそうです。
これは、座ろうとしていた人の椅子を引くといういたずらで、大怪我をしてしまった人の話です。
当時高校3年生だったAさんは、席に座ろうとして同級生に椅子を引かれ、背中とお尻を強打し、病院へ救急搬送されました。
脊髄の打ち所が悪かったというのもあって、潰れた感じというか…そこから痺れと、痛みが発生し、医師からは手術を勧められたそうです。当時は国体の選考会などを控えていたので手術は苦しい選択でした。手術はせず国体の方に行きたいという気持ちはもあったそうですが、選手人生が終わってしまうのは、もっと困るので、覚悟を決めて手術をうけます。
強力な全身麻酔を使い、9時間もの大手術。しかし、手術から3日後、背中に激しい痛みを感じたのです。MRI検査の結果、血栓が見つかり緊急手術を受けることに。2度目の手術の後、Aさんはしばらく意識が戻らず、1週間ほど生死の境をさまよったそうです。
意識が戻ってからの症状は下半身が麻痺という状態でした。辛い治療が続きました。髄液を抜くための太い注射をした際には“背中からナイフを突き刺されたような痛み”を感じ、たまらず叫んでしまったそうです。
家族の支えやリハビリのかいもあり、2カ月後には車いすに乗れるまでに回復したそうてですが・・・。
椅子を引く。ちょっとしたいたずらだったかもしれないその行為は、プロ選手を目指すほどの身体能力を持っていたAさんに、下半身麻痺という取り返しもつかない大きな障害を負わせることになったのです。
いたずらや悪ふざけなどと言うと軽く感じられてしまいますが、引き起こされる結果はあまりにも重大。『悪ふざけはいけませんよ』『いたずらはやめてくださいね』という軽い注意で済ませるのではなく、『人の一生を左右することであり、命に関わる』と伝えるべきだと記事には書かれていました。
私の甥っ子は、いじめのせいで統合失調症患者になって、人生の殆どが病院生活になってしまいました。いじめた当時の人達は知る事はないでしょうが、本当に人に対する色々な思いがあるので、この記事も凄く心に刻まれるものとなりました。
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